Days of Dutch Courage » movie

よっちゃんが健やかに眠っている間を見計らって、
何日かかけて、『おおかみこどもの雨と雪』と『指輪物語』を観る。
感想を書くほど、じっくり観れている自信はないけれど。

 

『指輪物語』はサムの物語として観ていた。
他の旅の仲間達は、みな、何かしら既に選ばれた者たちとして、
旅に加わっているのだけど、サムは庭師だ。
旅に向いている職業でも体型でもなかった。
だから、僕が作品の中で一番心を動かされたのは、
ガンダルフが夜の庭で一部始終をみたサムを旅の仲間に加えるシーンだった。

何でもなかった人間が、世界を救う可能性がある。
それは、偶然選ばれたのがサムだっただけで、
僕や誰かがガンダルフに選ばれた時には
サムのように頑張れるかもしれない!

物語の至る所でそのシーンに立ち返らせて僕の心を興奮させたのでした。
原作の小説も、そんなに遠くない頃に読んでみたい。

 

『おおかみこどもの雨と雪』は、大河ドラマとして、
もっと長いスパンで観ていたいと思わせる話だった。
作者はこの家族にもっと多くのエピソードを用意していたのでは、と想像する。
本当の人生と同じように、その経験が登場人物達を変えていった筈なので。
時間の移り変わりを描く小学校のシーンは美しかったけど、もっとみていたいと思った。
そう思った時点で、この作品を気に入っているな。

花が草平とテーブル越しに話すシーンは、
短く描かれているけれど、花にとって本当に特別なシーンだった。
世界で狼男(女)の存在を知っている唯一の2人。
しかも、その狼男(女)に惚れてしまった唯一の2人。
花の孤独はその短いシーンでわずかだけど解消されて、とても嬉しそうだ。
「唯一の2人」って語義矛盾でござった。

決定的に花を孤独にする、彼との別れのシーンは心が苦しかった。
「雨の日に、帰らぬ夫を捜して街を歩くと、
川から狼が引上げられていて、ゴミ収集車で運ばれる」
小学生の頃の自分だったら、明らかにトラウマシーンになる。
自分の大切なものを無下に扱われて、傷つけられるのは、悲しいことだ。
(だから、自分も誰かの大切なものを傷つけないようにしないとね)

 

また、映画見たり本読んだり、変な人見かけたらブログ更新するね。

movie, 2013年06月29日

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去年の年末に内田百閒・一條裕子の『阿房列車』の新刊を読んで、
『まあだだよ』が観たくなって、レンタルしたDVDをMacbookに入れたら、
その途端にDVDが読みこめなくなって(しかもDVDを排出しなくなって!)、
パソコンの修理屋さんに出した。

したら、DVDがレンタルであることを考慮して、
親切にも、Macbookよりも先に送り返してくれて、
無事に期日内に返すことが出来る。その期日の
前日の今日に、もう一台のパソコンで『まあだだよ』を観た。
(親切なのは、パソコンお直し隊です。どうもありがとう)

内田百閒が教えていた学生が、
百閒先生のために誕生日ごとに開いた摩阿陀会を描いた話で、
弟子と師匠との交流が描かれているけど、
同時に、夫婦の交流や、ペットと主人の交流、
自分と自分の老いとの交流も描かれている。

時に、お互いのことに気づいて、
慰めたり励ましたり、何とかしようとすることには、
その動機に私欲なんて含まれていないのだということを、
映画を観ていて気づかされる。

そして、それができないことの辛さを、
ノラの失踪に打ちひしがれる百閒先生の姿から見出した。
(映画では、悲しみに暮れる百閒先生の客観的な姿で描かれていたので、
次は、百閒先生の心中が書かれる『ノラや』を読みたいと思う)

エンディングの夕陽のシーンが有名だと知っていたけど、
僕がエンディングで観たのは、夕陽ではなかった。
それは、あやふやであっても明確な死後の世界のイメージで、
そこで既に死んだ人に会えなくても、自分の自我とお別れをしたとしても、
それでいいと思えてしまうようなイメージだった。
とても危険なことだけど、死が怖くなくなる時間
だった。それだけ美しかった。

movie, 2011年01月2日

一昨日、プールの帰りの下高井戸で
駅に貼ってあるポスターを観て、惹かれてしまった。
仕事の帰りに彼女を誘って、夕飯を食べて映画館へ。
夕飯の中華料理を消化するのに忙しくて、
眠気もあったけど、そんなものを吹き飛ばす映画だった。

(突然ですが、ラストシーンのことを書きます…)
ラストの少年が鳥になるシーンは、
その愚かさの為に神様から愛されているのに気づかないで、
つい色々な魅力に引っ張られてしまう、
人間の滑稽さや哀れさや、可愛さを感じさせた。

そして、余りにも壮絶で、アルトマン監督がそう思ったように、
拍手を送らずにはいられなかった(心の中で拍手しました)。
カート・ヴォネガットの一連の作品を思い出した。

そのシーンはyoutubeで動画も上がっているので、
それを観てもいいけど、これを読んでいる人には、
やっぱり映画館かDVDなどで観て欲しいと思う。

登場人物の白いコートの女は、
僕の好きな『今宵、フィッツジェラルド劇場で』にも出ていて、
このテーマはアルトマン監督の遺作に引き継がれているのだと
解釈して、映画館の暗がりで、勝手に胸に込み上げていた。

「映画って本当に面白いなー。わーっ!」と叫びたい朝の4時半です。

movie, 2010年11月18日

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三軒茶屋の駅に行って嬉しいのは、
地元の映画館のポスターを見ることだ。
昨日改札を出てみてみると、
普段とは見慣れないことが書いてある。

「そろそろ閉館か!」と見てみると、
アバターが「当館では2Dの上映になります」とのこと。
その「2D」の字の迫力に、
映画館の怨念のようなものを感じてしまった。

三軒茶屋シネマは確かに2D上映の映画館だけど、
待合室の入る光の感じや、
湿気った壁やトイレ、お尻に感じる固い椅子の
臨場感は、他の劇場では味わえない。

映画自体の評価は別にして、
三軒茶屋シネマで観た『マジックアワー』は
『マジックアワー』の描こうとしていた映画の質感を、
実際に味わえたのではないかと思う。劇場の力で。

とはいっても、1986年の僕はこの映画館で
『オバケのQ太郎 とびだせ!バケバケ大作戦』という映画を、
飛び出るメガネ(片方が赤くて、片方が青いの)をかけて、
3D映画を楽しんだのを思い出した。
『ゴーストバスターズ』や『のび太の魔界大冒険』も観た。

お仕事や学校で忙しいかもしれないけど、
週末に時間があったら、三茶に来て映画でも一緒に観に行きましょう。
座布団を持ってくると、お尻も痛くなりませんし。

movie, 2010年08月28日

9月の始め頃、覚えておこう。

movie, 2010年08月13日